旅先で味わうその土地ならではの食文化は、旅の楽しみの一つです。富山県は美しい自然と豊かな海産物で知られていますが、その中でも訪れたら必ず手に取ってほしい名物が「ますの寿し」です。古くから受け継がれてきた伝統的な寿しは富山県の自然と歴史が育んだものです。今回はますの寿しの魅力についてご紹介します。
- ますの寿しとは?
- ますの寿しが誕生した背景について
- おすすめのますの寿しといえば、まずはコレ!
歴史と伝統が詰まった一品
ますの寿しは曲げわっぱに敷かれた笹の葉に、酢飯と塩漬けにして酢で味付けした鱒のスライスを乗せて、重石をしてつくった押し寿しです。江戸時代に富山藩士の吉村新八が藩主のために作った鮎寿司が起源とされていて、江戸幕府の第8代将軍徳川吉宗に献上されたことで名物となりました。
34年前に関東から富山へ向かう列車の中で食べた駅弁が、源のますの寿しでした。これを見るたびに、単身で富山へ移住したときのことを思い出します。
富山の自然が育んだ味
富山県の豊かな水系と穏やかな気候が、このますの寿しの味を決定づけています。香り高い笹の葉で包み込むことで、昔からの風味が楽しめます。しっとりとしたますの柔らかい切り身と、程よく締まった酸味の酢飯は一度食べたら忘れられない魅力を持っています。
ますの鮮度を保つために笹の葉に包まれた寿しは、旅人たちが遠方まで持ち運んで食べられるよう工夫されているのですね。
サイクリングランチにおすすめしたい
サイクリングの途中で立ち寄った駅やお店でますの寿しを購入するのは、富山を訪れるサイクリストにとっておすすめの楽しみ方です。ますの寿しは持ち運びがしやすく栄養バランスも良いため、長距離ライドの合間にぴったりだと思います。自転車を降りて景色の良い場所でますの寿しを頬張るひとときは、富山の自然と味わいをダブルで楽しめる贅沢な時間となります。
富山県では「ますの寿しのおにぎり」が、スーパーやコンビニで購入できるんですよ。
おすすめの「ますの寿し」といえば
ますの寿しの名店は富山市内だけでも十数件あります。お店ごとに独自の工夫がされていて同じ味が存在しません。ある店ではますの厚みを重視して食べ応えを追求し、別の店では米と酢の配合にこだわるなど、どのお店でも違ったますの寿しを楽しむことができるので、味比べするのも面白いと思います。味比べしたい方には「ぐるっとグルメぐりクーポン」がおすすめで、市内電車が1日乗り放題で付属のクーポンを使用すれば、一切れサイズのます寿司や甘味と交換ができます。
その中で最初におすすめしたいのが、富山の駅弁でも大人気で私の思い出が詰まった「源のますのすし」です。「源ますのすしミュージアム」では手づくり体験や食文化を扱った展示などを見学することができます。
源のますのすしは駅弁とは思えないほど、脂ののった新鮮な鱒と富山県産の美味しいお米の旨味のバランスが整った素晴らしい状態です。
おしまいに
富山の豊かな自然と歴史が育んだ「ますの寿し」は、まさにこの地を象徴する一品です。その味わいは、鱒、米、笹の香りに至るまで、富山の風土と職人の技が織りなす絶妙なハーモニーを楽しむことができます。サイクリングや散策の合間にその味わいを楽しんでみてください。旅の思い出に残る特別な一品となることでしょう。ますの寿しについては、時間を作ってお店を巡る味比べのサイクリングをしたいと思います。
最後までご覧いただき有難うございました。
コメント
コメント一覧 (2件)
mizuさん、こんばんは。
「源のますのすし」、とてもおいしそうですね。
これは今度の富山ライドの時にぜひとも食したいと思います。
私は新幹線では行かないと思うので、ゲットできるルートを考えなくては。😁
GGチャリダさん、こんばんは。
コメントをいただきましてありがとうございます。
源のますのすしはいくつか販売店があったと思いますので、そこをルート内に入れていただくと良いと思います。
あと、高速道を車で移動されるのでしたら、サービスエリアにもあると思います。ぜひ、ゲットしてみてくださいね。
いつもありがとうございます。