サイクリングの楽しさは、景色や風を感じるだけではありません。今回は、ロードバイクの旅に「船旅」が加わった特別なひとときの様子をご紹介します。いつも通っていたルートに少しの変化を加えたいという気持ちが、今回の旅の出発点です。新しいルートを探索している中で、新湊新港の渡船があることを知って「これは面白そうだ」と行ってきました。
- 富山県営渡船(越ノ潟フェリー)とは?
- 富山県営渡船(越ノ潟フェリー)の特徴と背景について
- 船上からの景色を紹介
富山県営渡船(越ノ潟フェリー)とは?
富山県営渡船は富山新港の南側に位置し、越ノ潟と堀岡を結ぶ無料の渡船です。通称「越ノ潟フェリー」と呼ばれるこの渡船は、約770メートルの海上を約5分で渡ります。
運賃は無料で、自転車や原付きも乗ることができますが、自動車は積載できません。
- 名称:富山県営渡船(越ノ潟フェリー)
- 発着場:越の潟発着場~堀岡発着場
- 住所:〒934-0021 富山県射水市堀岡新明神西浜208(越の潟発着場) ※Googleマップ
- 電話:0766-84-8292
路線の一般情報
- 歴史的背景:富山新港の建設に伴い、1967年に道路と鉄道(射水線)の代替として運航が開始されました。もともとは24時間体制で運航されていましたが、現在は夜間の一部運航が廃止されています。
- 利用制限:自動二輪車(原動機付自転車を除く)は乗船できません。また、30名以上の団体で乗船する場合は事前申し込みが必要です。
- 観光需要:新湊大橋の開通により観光需要も生まれ、観光スポットとの組み合わせで利用されています。
- その他:地域住民の日常的な交通手段として重要な役割を果たしており、特に自転車やバイク利用者から支持を受けています。
新湊大橋との組み合わせで観光ルートとしても活用されています。
いよいよ出航!!
愛車を備え付けてあるロープで固定したらいよいよ出航です。渡船が静かに岸を離れた瞬間に心の中で広がるウキウキした高揚感は、普段のライドでは決して味わえない特別な瞬間です。
ロードバイクを固定したら2階のデッキに行ってみよう。
船上から感じる特別な景色
ロードバイクをそっと固定した後にデッキに立つと、周囲の景色が広がり始めました。軽い風が頬を撫でて海の香りが漂います。ロードバイクのライド中に感じる空気とは違い、ゆったりと涼やかで心地よい風が吹き抜け、思わず深呼吸をしてしまうほどの解放感がありました。
海の上を滑るように進む船。穏やかな波の音と微かに肌を撫でる潮風が心地よかったです。
クルーズ気分を満喫!
波間に光が反射してキラキラと輝く海面を眺めながら、船は静かに進んでいきます。海の上に立っている不思議な感覚。船体が波に揺れるたびに足元がふわりと持ち上がり、どこか非現実的な浮遊感を感じます。
小さい船でも安定感がありました。船のエンジン音が心地よいリズムとなり、時間の流れがゆったりと変わっていくようでした。
船が進むにつれて、遠くに見えた新湊大橋が次第にその全貌を現し始めます。空高くそびえる橋脚が青空に向かって伸びていて、まるで大きな翼を広げたように優雅な姿を描いていました。海上から見るこの橋は陸上から眺めるのとはまったく違う印象で海と空を結ぶ巨大なアーチのようです。
「これはただの渡船じゃない。クルーズそのものだ!」と思わず笑みがこぼれるほどの楽しさです。海上から見る景色とともに、これからの道のりへの期待感が膨らんで胸が弾む瞬間でした。
おしまいに
船が静かに堀岡発着場へ戻って、目の前には再び陸地が近づいてきました。船上で感じた風や波の音や海上から見る新湊大橋の壮大さ。それらの一瞬一瞬が余韻として心の中に静かに響き渡ります。いつものライドとは違う特別な体験。ロードバイクだけでは味わえない「船旅」というスパイスが加わることで、より深く豊かなものになりました。これからも自由な道をペダルと共に進み続けたい。そんな想いを胸にしまって、夕日の照らされた道を再び走り出しました。
最後までご覧いただき有難うございました。
コメント
コメント一覧 (2件)
mizuさん、おはようございます。
この富山県営渡船に乗りたかったんです場所と時刻表を知らなかったんで、着いたときには出航した後でした。
やっぱり海から見る新湊大橋は迫力がありますねー。
今度行くときは間に合うように走ります。😁
GGチャリダさん、おはようございます。いつもありがとうございます。
越ノ潟フェリーは楽しい思い出になりました。あいの風プロムナードを歩いて橋上からの景色も良かったのですが、海上から見上げる新湊大橋も素晴らしい眺めでした。
一時、渡船を廃止するような話もあったようなのですが、いつまでも残して運航を続けてほしいと思いました。次回は是非5分間のプチクルーズをご体験くださいね^^