富山ブラックが生まれたお店「西町大喜本店」
今回も「GIANT Escape R3」に乗ってポタリングです。久しぶりに食べたくなった、あの中毒性の高い富山県のご当地ラーメンを求めてペダルを踏んで到着したのが「西町大喜本店」です。今や全国区となった「ブラックラーメン」ですが、それを生み出して元祖とされるのは、富山市中心市街地の西町にあるこのお店です。
- 店名:西町大喜 本店 ※Googleマップ
- 住所:〒930-0063 富山県富山市太田口通り1丁目1−7
- 電話:0764-23-3001
お店付近で醤油の匂いがしますので、迷うことはないと思います。自転車を近くの駐輪場においてから入店しました。
富山ブラックの歴史について
創業者がお店を構えたのは、日本国憲法が誕生した1947年(昭和22年)の戦後間もない復興期となります。富山大空襲から復興のために、力強く市民が立ち上がった時代です。焼け跡には多くの肉体労働者が流れ出る汗と共に、街のインフラ再興に向けて働いていました。そんな肉体労働者に大人気だったのが、「ごはん」と一緒に「おかず」として食べることができる「富山ブラック」だったのです。
汗で失われた塩分補給と腹持ちのいい太麺で、ごはんと共に食べる「おかず系ラーメン」として定着しました。今でもその味を受け継いで提供しているのが「西町大喜」なんです。
黒いスープが輝く「富山ブラック」
入口で食券を購入してオーダーしたのは「中華そば 並」です。メニューのラインナップは中華そばのみで、麺とチャーシューの量で選ぶことができます。
メニューはシンプルがいい。味に自信があるってことでしょうね。
「富山ブラック」が生まれた店の中華そばが着丼。スープが真っ黒に輝いていています。太い麺、手切りチャーシュー、粗切りネギ、粗挽き胡椒、塩辛いメンマのコントラストが素晴らしいです。
チャーシューがたくさん入っているので、よく噛んで食べなくてはいけません。これが肉体労働者が求めていた「おかず系ラーメン」なんですね!!
三味一体のこだわり
席に座ってテーブルの上に置いてある「必読・美味しい召し上がり方」を見ると、元祖のこだわりがよく理解できます。その強いこだわりとは「三味一体【まず】混ぜよ!」というものです。麺・スープ・具を混ぜ合わせて、初めて「西町大喜」の味が完成すると書かれています。
下から掘り起こすように混ぜていきます。特に塩辛いメンマの塩気をスープに馴染ませるようにしましょう。
混ぜてから食べてみた
しっかり混ぜてから食べてみると...しょっぱいです。しょっぱさを抑えたい人は生卵を追加して味を優しくして食べることをお勧めします。しょっぱい中にも深みを感じるスープは中毒性が高く、しばらくするとまた欲しくなる味です。
私は生卵は使わない派です。体がこの特別な味の濃さを求めているんですよ。ただ、普通のしょっぱさではないですwww。
ごはん必須
ごはんは必須です。濃いスープと具でごはんを2~3杯おかわりできる感じです。ごはんに具をバウンドさせてスープを染み渡らせて食べる幸福感は至福のひとときです。
生卵をごはんにかけて、すき焼きのようにして食べるのもいいかもしれません。ここはお好みですね。
おしまいに
今回のポタリングは「西町大喜本店」で、元祖富山ブラックラーメンをいただきました。自転車でペダルを回していましたから、塩分補給にちょうど良かったです。ただ、味の賛否については分かれると思います。あまりの濃い味と塩辛さに初めて訪れる人は驚くかもしれませんが、富山に寄ったら一度は試していただきたい「おかず系ラーメン」でした。
直営店がアクセスの良い富山駅構内(とやマルシェ店)にもありますよ。最後までご覧いただき有難うございました。
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