夏本番、連日の猛暑で日中のライドはなかなか厳しい季節。この日は35℃超えの予報が出ていたため、思い切って早朝4時に出発し、富山駅前から立山方面へ。目的地は、日本一の落差を誇る称名滝。全行程約82km、獲得標高1,090mのヒルクライムです。朝の静けさと澄んだ空気を楽しみながら、誰もいない山道を独り占めしたような贅沢な時間となりました。今回はそのライドの様子を、美しい写真とともにご紹介します。
- 富山駅から称名滝までのヒルクライムコースの概要
- 夏の猛暑を避ける早朝ライドの効果
- 道中の清流や自然の美しい風景
- 桂台でのルート選択と一般道の進み方
- 悪城の壁など立山エリアの見どころ
- 自転車で行けるのは称名レストハウスまでであること
- 称名滝の全景(過去写真による紹介)
- 立山駅周辺の景色や下山時の楽しみ方
早朝の富山を出発|薄明の川辺に癒される
まだ街が眠っている朝4時、ヘッドライトを点けて富山駅前をスタート。富山市街地を走り抜け、立山町方面へと向かって1時間ほど行くと、川沿いの道に差し掛かりました。

澄みきった水が静かに流れる川。早朝ならではの静寂の中、せせらぎの音だけが響き、心が洗われるようでした。

走っているうちに東の空が白み始め、朝日が木々の間から差し込んで川面を照らします。この瞬間の美しさは、何にも代えがたいご褒美。思わずバイクを止めてシャッターを切りました。
ヒルクライム開始|桂台から立山の山岳地帯へ
川沿いを進みながら徐々に標高を上げていき、いよいよ本格的なヒルクライム区間(最大勾配17%の激坂ゾーン)に突入。休憩ポイントでもある桂台に到着しました。
本格的な登坂のスタート地点「桂台」

ここで少し小休止。標識を背景に愛車と記念撮影。空気もひんやりとしていて、朝走ってきた甲斐を実感する瞬間です。

桂台に掲げられたこの看板が、“雲上の世界”への入口であることを感じさせます。ここから立山有料道路(立山高原バスの通る観光専用道路)が分岐しますが、これは観光バスや関係車両専用の道路。サイクリストや一般車両は入れません。左側の道が、称名滝方面へ続く一般道。川沿いをたどる静かなルートで、さらに標高を上げていきます。
高さは約500m、幅は約2kmの一枚岩盤
さらに進んでいくと、目の前に現れるのは圧倒的なスケールを誇る「悪城の壁」。火山活動によって形成された巨大な崖です。
巨大な地形「悪城の壁」との出会い

見上げるような岩壁が、山の神秘と迫力を物語っています。人の気配がほとんどない中で、自然の力を感じさせるこの景色に、しばらく立ち尽くしてしまいました。
レストハウス称名に到着|ここがゴール地点!
ゴールの目印と安堵のひととき

ロードバイクをレストハウスの前に停めて、しばし休憩しながら記念撮影。周囲にはまだ人も少なく、お店も開店前。静かな時間を味わえました。

滝へはこの先、遊歩道を徒歩で2kmほど進みますが、今回はビンディングシューズなのでバイクをデポせず、ここで引き返すことに。
過去の記憶から|称名滝の全景を振り返る
今回は時間と装備の都合で滝までは徒歩で行きませんでしたが、以前訪れた際に滝見台から撮った写真をご紹介。
写真で振り返る壮大な滝

約350mの落差日本一を誇る称名滝は、轟音とともに流れ落ち、見る者すべてを圧倒する迫力。レストハウスからさらに歩いてアクセス可能なので、ぜひ一度は訪れてみてほしい絶景です。
山と立山駅散策|帰路にも美しい風景が
帰り道は標高を下げながらの爽快なダウンヒル。涼しい風とともに山を下っていくこの時間も、ヒルクライムの醍醐味のひとつです。
快適なダウンヒルと立山の自然に癒される

下山途中、立山黒部アルペンルートの出発点である立山駅に立ち寄り。登山や観光でにぎわうこの駅も、朝のピークが過ぎてどこか穏やかな雰囲気でした。

駅裏の坂を登ってスキー場方面へ行く途中に緑の山々。濃い夏の緑が陽光に輝き、心を癒してくれるような眺めでした。ライドの締めくくりにぴったりの絶景です。
おしまいに
こうして無事に富山駅方面へと帰還。午前中のうちに走り終えられたおかげで、猛暑を避けつつ快適なヒルクライムを満喫できました。静かな山道、美しい川、迫力ある地形、そして滝へと続く道。早朝に走るからこそ出会える風景がそこにはありました。今回は滝まで歩きませんでしたが、称名滝の姿はやはり特別。機会があれば再び、ゆっくりと歩いて滝の近くまで足を運びたいと思います。それでは、また次回のライド記事で!
基本情報
- 名称:レストハウス称名
- 住所:富山県中新川郡立山町大日1
- 電話番号:0764811821
- 定休日:期間中無休
- 営業時間:4/28~11下旬営業 10:00~15:00
- 駐車場:あり
- 関連サイト:食べログ

公式サイトで、事前に情報を確認してくださいね!







最後までご覧いただき、有難うございました。
コメント
コメント一覧 (9件)
mizuさん、こんばんは。
称名滝、悪城の壁、見どころ満載ですねー。
黒部、宇奈月方面に目が向いていましたが、立山方面もいいですねー。
GGチャリダさん、こんばんは。コメントをいただき、ありがとうございます!称名滝や悪城の壁は本当に迫力があって、立山方面も魅力たっぷりですよね。黒部・宇奈月の渓谷美も素晴らしいですが、立山の山岳風景はまた違ったスケールの大きさがあります。早朝に走ると静けさと涼しさも味わえて、まさに“ひとり占め”の感覚でした。ぜひ機会があれば、立山方面も走ってみてください!おすすめです!
おはようございます
毎日暑い、暑いと愚痴ばかりこぼしています
この時期、活動するなら早朝の数時間ですもんね
ま~それにしても絶景ばかりで驚きます
こんな所が日本にもあるんですね~素晴らしいです!
べり~*さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
本当にこの時期は「暑い」が口ぐせになりますよね(笑)でも早朝なら気温も低めで、空気も澄んでいて快適に動けますし、思い切って外に出ると想像以上のご褒美があります。立山周辺の自然はまさに絶景の宝庫で、「えっ、ここ日本?」と驚くような景色もたくさん。ぜひ涼しい時間帯に、少し足を伸ばしてみてください。心も体もリフレッシュできますよ!
立山から大日三山を縦走した時
最後は称名滝へと下ってきました。
そこまで自転車で行くとはすごいですね。
無事に登山から帰ってきました。
天候にも恵まれ、いい山行になりました。
また明日からブログも再開します。
よろしくお願いします。
応援ぽち
よっちんさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
大日三山の縦走、過去にそんな壮大な山行を経験されていたとはすごいですね。称名滝まで下るルートもまた魅力的ですが、厳しい下りですね。まさに山と水の絶景尽くしだったのではないでしょうか。そして今回の八ヶ岳登山も無事に終えられたとのこと、本当にお疲れさまでした。天候にも恵まれて、よい山行になったようで何よりです!ブログの再開も楽しみにしています。こちらこそ、またよろしくお願いします!
こんばんは~~ さすがですねえ。最大勾配17%? 数値を見ただけで、お腹いっぱいです。
山々の眺めは最高だと思うものの、自分にはちょっと無理そうな。。。
でも一度はチャレンジしてみたいですね。
Tomyさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
そうなんです、最大勾配17%って聞くだけでお腹いっぱいになりますよね(笑)実際きつかったんですが、そのぶん景色が本当に最高で、がんばった甲斐がありました!最初は「無理かも…」って思ってても、意外と景色に元気もらえて踏ん張れたりしますよ。機会があれば、ぜひ気楽にチャレンジしてみてくださいね!絶景が待ってますよ〜!
大日岳からの下りは強烈でした。
生まれて初めて「膝が笑う」経験をしましたよ。
称名滝に着いた時には
相当疲れていたのを覚えています。
でも、大日小屋はいい山小屋でした。
応援ぽち