息子との再会、そして秋の香り|小布施の栗とリンゴ園を巡る帰り道

関東の大学に通う息子に会いに、妻と車で富山から出かけた週末。親子でゆっくり過ごす時間は、何気ない会話ひとつひとつが心に残ります。別れ際の名残惜しさを胸に、帰り道は少し遠回りをして長野県小布施町へ。秋の香りに包まれた栗の町と、アップルライン沿いのリンゴ農園を巡る小さな寄り道の旅になりました。

この記事で分かること
もくじ

小布施の風情をひとつまみ — 街なか散策

到着してすぐに見つけた、イチジクの実のなる木

朝日に輝くイチジク。小布施の小さな発見。
朝日に輝くイチジク。小布施の小さな発見。

小布施に着くと、まず目に留まったのは道端に実るイチジクの木。淡い陽ざしに透ける果実が、静かな住宅街の一角に秋のぬくもりを添えていました。果実の熟した香りがふわりと漂い、旅の疲れがすっとほぐれていくようです。

散策路で出会った、鮮やかなモミジの紅葉

秋色に染まる小布施の散歩道。
秋色に染まる小布施の散歩道。

しばらく歩くと、紅く色づいたモミジが風に揺れていました。通りの両側を彩る紅葉が、まるで「おかえり」と言ってくれているようで、二人でしばらく立ち止まり、その美しさをただ見つめていました。観光地として知られる小布施ですが、朝の光の中では人の少ない路地に静けさが残り、どこか懐かしい日本の秋の風景に出会えます。

小布施堂(傘風楼)と甘味 — 名物モンブランの余韻

傘風楼の外観と周辺の趣

歴史を感じる傘風楼の佇まい。
歴史を感じる傘風楼の佇まい。

散策の途中で立ち寄ったのは、小布施堂の「傘風楼(さんぷうろう)」。木造の外観が美しく、重厚な瓦屋根が町の歴史を語るように建っています。風に揺れる暖簾の向こうからは、栗の甘い香りが漂ってきました。

名物・モンブランカップを味わう

小布施名物。栗の風味豊かなモンブランカップ。
小布施名物。栗の風味豊かなモンブランカップ。

テイクアウトでいただいたのは「モンブランカップ」。口に運ぶと、ふんわりとした栗の風味とほどよい甘さが広がり、旅の途中にぴったりのやさしい味わいでした。小布施といえば栗菓子が有名ですが、こうして実際にその場で味わうと、季節の移ろいと土地の香りが一層感じられます。

店近くの火消台(鐘を鳴らす塔)の意外な風景

暮らしの名残を感じる火消台。
暮らしの名残を感じる火消台。

お店の近くには、古い火消台が残っていました。小さな塔の上には鐘があり、かつて町を守った名残を静かに伝えています。歴史と暮らしが交差する町――そんな言葉が自然と浮かびました。

傘風楼(さんぷうろう)の基本情報
  • 名称:傘風楼(さんぷうろう)
  • 住所:長野県上高井郡小布施町小布施500
  • 電話番号:026-247-2027
  • 定休日:冬季休業あり
  • 営業時間:9:00~17:00
  • 駐車場:あり
  • 関連サイト:公式ホームページ
mizu

公式サイトで、事前に情報を確認してくださいね!

アップルラインを走って成田園へ — 実りの風景

小布施を後にして、車は北へ。長野と中野を結ぶ「アップルライン」を走ると、あたり一面にリンゴ畑が広がります。空気は澄み、風にはほのかな甘酸っぱさ。まさに“信州の秋”そのものの香りが漂っていました。

成田園全景で感じる“りんごの里”のスケール

アップルラインに広がる成田園の実り。
アップルラインに広がる成田園の実り。

目的地は、アップルライン沿いにある「成田園」。青空の下、整然と並ぶリンゴの木々には真っ赤な実がつづらに実り、見渡す限りの豊かな風景が広がります。

つづらに実っているリンゴの木

収穫を待つりんごたち(成田園)
収穫を待つりんごたち(成田園)

木の間を歩くと、足元には落ちた葉がカサカサと音を立て、時折吹く風がリンゴの枝をやさしく揺らしていました。

リンゴの甘酸っぱい香りが漂って
リンゴの甘酸っぱい香りが漂って

妻と並んで「この実、どれも美味しそうだね」と笑い合う時間は、何よりも贅沢なひととき。リンゴの赤、空の青、山の緑が溶け合う風景に、旅の終わりを惜しむ気持ちが重なっていきました。

成田園の基本情報
  • 名称:成田園 りんご狩り直売所 アップルライン
  • 住所:長野県長野市赤沼2312−1
  • 電話番号:0262969054
  • 定休日:不定休(シーズン中無休)
  • 営業時間:9:00~17:00
  • 駐車場:あり
  • 関連サイト:公式ホームページ
mizu

公式サイトで、事前に情報を確認してくださいね!

おしまいに

季節を感じる小布施
季節を感じる小布施

息子と過ごした温かい時間を胸に、小布施成田園の寄り道は、二人にとって穏やかな締めくくりとなりました。帰りの車の中では、「また会いに行こうね」「次はどこを通って帰ろうか」――そんな会話が自然とこぼれます。日常の合間にこうした小さな旅を挟むことで、家族の絆や季節の変化を改めて感じることができました。栗とリンゴの香りに包まれた秋の一日。また来年も、同じ道を通って季節を確かめに行きたいと思います。そして、小布施の町は四季折々に表情を変え、どの季節に訪れても新しい発見があります。今回は栗とリンゴの香る秋の旅でしたが、春や初夏の風景もきっと魅力的でしょう。次の寄り道もまた、季節を感じながらのんびり楽しみたいと思います。

mizu

昨日(2025/11/9)長野に行った時の様子を初めて動画編集してみました。よろしければ見ていってください!少しずつ動画の勉強もしていこうと思います。

mizu

最後までご覧いただき、有難うございました。次の記事もお楽しみに!

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コメント

コメント一覧 (6件)

  • 息子さんとの久しぶりの再会いいですね!
    我家の息子も東京に居るけど、流石に九州からは車で行けない(;^_^A

    リンゴ園いいですね
    こちらではあまり見る事ないです。
    梨ならよくあるんですけどね

    • NOBさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
      息子に会うのは久しぶりで、親にとっては何より嬉しい時間ですね。(特に妻は嬉しそう^^)九州から東京まではさすがに長旅になりますね。信州のリンゴ園は空気が澄んでいて、実りの風景に心が癒やされました。梨の産地の景色もまた違った風情があって素敵ですよね。

  • おはようございます。
    久しぶりに息子さんとの再会でしょうか
    親子での貴重な時間でしたね
    NOBさんと同じコメントになりますが
    リンゴの木の写真にはちょっと驚きました
    こちらでは見られない光景です、1本の木にたくさん実がなるんですね

    • べり~*さん、おはようございます。コメントありがとうございます。
      はい、久しぶりに息子とゆっくり過ごすことができました。リンゴの木の写真、驚かれたんですね! こちらでもあれだけ実をつけている木は珍しくて、思わず撮ってしまいました。自然の恵みって本当にすごいですよね。

  • こんばんは~
    リンゴの季節になりましたね。
    ワタシは若いころ、仕事でしばらく岩手に住んでましたが、りんごの季節になるとほのかなリンゴの匂いがしていたのを今もよく覚えています。
    ご夫婦で楽しまれたようで、いいドライブになったようですね。

    • Tomyさん、おはようございます。コメントありがとうございます。
      本当にリンゴの季節になりましたね。岩手で過ごされた頃のリンゴの香り、素敵な思い出ですね。私たちが訪れた成田園でも、あの甘酸っぱい香りが風に乗っていて、思わず深呼吸したくなるような心地よさでした。秋のドライブは景色も空気も穏やかで、いい時間になりました。

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