「標高2,700mの天空の道へ」。
今回の旅は、ロードバイクで乗鞍スカイラインを登るヒルクライムです。岐阜県のほおのき平スキー場を出発し、平湯峠を越えて畳平まで。快晴の空の下、山の景色や高原の涼しさを味わいながら、じっくりと登ってきました。
この記事では、その日の行程を写真とともに振り返っていきます。
- ほおのき平から天空へ続く道へ|乗鞍スカイラインのヒルクライム体験
- 平湯峠からの挑戦|勾配8〜10%の坂と脚を削られない走り方
- 標高を上げるごとに広がる絶景|穂高連峰やつづら折りのパノラマビュー
- 畳平で過ごすひととき|乗鞍神社や鶴ヶ池、日本一高い自転車到達地点
- 天空からのご褒美ダウンヒル|爽快な下りと気をつけたいポイント
- ライド後の楽しみ|貸切温泉で汗を流し、地元グルメで締めくくり
スタート地点から平湯峠へ|いきなりの激坂に挑む
ほおのき平スキー場で準備開始

広々とした無料駐車場を備える「ほおのき平スキー場」。ここが乗鞍スカイラインに最も近い無料駐車場で、多くのサイクリストの拠点になっています。朝8時、バイクを準備していよいよライドスタートです。ライド後には併設の温泉「ジョイフル朴の木 すくなの湯」に直行できるのも嬉しいポイント。
平湯峠まで続く勾配8〜10%の登り

スキー場を後にして約3キロメートルほど登り進めると、分岐する道はぐっと傾斜を増し、平湯峠まで続く坂道が始まります。勾配8〜10%の道が続き、まだ身体が温まっていないうちはきつさが際立ちます。木々に囲まれた道をゆっくりと登りながら、「今日は先はまだ長い、焦らずいこう」と自分に言い聞かせます。

しばらく登り続けて、ようやく平湯峠に到着。標高1,684m、峠の石碑の前でロードバイクを立てかけてひと休み。ここからがいよいよ「乗鞍スカイライン」の始まりです。
乗鞍スカイラインを登る|森林限界を越えて絶景の世界へ
天空へのゲートをくぐる

平湯峠を過ぎるとすぐに左手に見えてくるゲート。ここから先は、自転車で走れる日本一高い道路です。木々に囲まれた景色も徐々に変わり、空へと伸びるような登りが続いていきます。
つづら折りの連続と高度感

休まずにひたすらペダルを回し続けて、ようやく森林限界を超えました。眼下に見えるのは、今しがた登ってきたつづら折りの道。九十九折れを一つずつ越えるたびに標高が上がり、空が近づいていく感覚を味わえます。木々が少なくなり、風も強く吹き始め、標高の高さを実感します。
眼前に広がる穂高連峰

標高が上がるにつれ、視界の先に雄大な穂高連峰が姿を現しました。晴れ渡った青空に岩肌を見せる山々。まるで外国のアルプスのような景色に、ペダルを漕ぐ足が自然と軽くなります。

振り返れば、これまで登ってきた道が天空を縫うように続いています。日本とは思えないほど雄大な山岳風景に、ただただ圧倒されます。
標高2,702mの畳平へ到着|天空の楽園を満喫
畳平のゴールで味わう達成感

標高2,702m、畳平にゴール!「自転車で到達できる日本一高い場所」に到着しました。登り切った達成感と澄んだ空気に包まれ、まさに天空の楽園です。

畳平のターミナルには観光客が多く、登山や観光の拠点になっています。この日の気温は16度。下界の暑さを忘れさせてくれる、まさに夏の避暑地です。
山岳の魅力に触れるひととき

山小屋風のレストハウスは、まるでアルプスに来たような雰囲気。多くの登山客や観光客が行き交い、活気にあふれています。観光地らしい雰囲気を楽しみながら、少し散策。

畳平には「乗鞍本宮神社」が鎮座しており、ライドの無事を感謝して参拝。標高の高い場所に立つ神社は荘厳な空気をまとっています。

乗鞍岳を背に記念撮影。快晴の青空に映える山々と愛車、最高の一枚です。

畳平を代表する景観「鶴ヶ池」。水面は深いコバルトブルーに輝き、神秘的な美しさを放っています。

畳平は岐阜と長野の県境に位置し、「自転車で行ける日本最高地点」の看板が立っています。まさにライドのハイライト。ここまで来たという達成感を、改めて胸に刻みます。
爽快なダウンヒルとライド後の癒やし
天空に続く道を下る

下りは20kmを超えるロングダウンヒル。空に吸い込まれるような道を慎重に下ります。風を切りながら下っていく爽快感は、ヒルクライムをやり遂げた者だけが味わえる贅沢です。気温は低いため、ウィンドブレーカーが必須です。
温泉で疲れを癒やす

ほおのき平スキー場に戻ったら、すぐ隣の温泉「ジョイフル朴の木 すくなの湯」へ。大浴場は貸し切り状態で、登りで溜めた疲れをじっくり癒すことができました。汗を流した後のさっぱり感は、何よりのご褒美です。
ゴール後のご褒美ランチ
地元の人気食堂「お食事処 あんき屋」へ

ライド後は平湯スキー場前にある「お食事処 あんき屋」で昼ご飯。アットホームな雰囲気の食堂で、登山客や地元の人にも人気です。

選んだのはボリューム満点の牛丼定食。柔らかい牛肉と甘めの味付けがご飯によく合い、ライド後の空腹をしっかり満たしてくれました。どこか懐かしい味わいに、ホッとひと息。
おしまいに
快晴の空の下、乗鞍スカイラインを走り切った今回のライド。標高2,700mから望む絶景は、言葉を失うほどの感動でした。険しすぎる激坂を乗り越えたからこそ得られる達成感と、天空の景色。そして温泉やグルメで締めくくる贅沢な一日。ロードバイクに乗る方なら、ぜひ一度は挑戦してほしい、日本最高峰のヒルクライムコースです。
ご紹介したスポットの基本情報
- 名称:乗鞍スカイライン
- 住所:岐阜県高山市丹生川町岩井谷 乗鞍スカイライン
- 電話番号:0577-78-2345
- 開通期間:5月15日~10月31日
- ゲート開門:6:00(7~9月)それ以外7:00
- 駐車場:あり
- 関連サイト:公式ホームページ

公式サイトで、事前に情報を確認してくださいね!
- 名称:ジョイフル朴の木 すくなの湯
- 住所:岐阜県高山市丹生川町久手446−1
- 電話番号:0577792109
- 定休日:基本水曜定休
- 入浴時間:平日 12:00~20:00・土日祝 11:00~20:00
- 駐車場:あり
- 関連サイト:公式ホームページ



公式サイトで、事前に情報を確認してくださいね!
- 名称:お食事処 あんき屋
- 住所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯768−1
- 電話番号:0578892755
- 定休日:水曜日
- 入浴時間:11:00~20:00
- 駐車場:あり
- 関連サイト:公式ホームページ



公式サイトで、事前に情報を確認してくださいね!





最後までご覧いただき、有難うございました。
コメント
コメント一覧 (6件)
おはようございます。
素晴らしい景色、正に天空の道ですね
勾配8〜10%の道が><キツイ坂を登ってこその絶景ですね
空に向かっているような道、凄いです!
べり~*さん、おはようございます。いつもありがとうございます!
まさに“天空の道”という言葉がぴったりの絶景でした。勾配はきつかったですが、登った分だけ景色がご褒美のように広がっていて、疲れも吹き飛びました。空に向かって続く道を走る感覚は本当に特別でした!
ところで、他の読者様より、コメントがうまく書き込めないというご指摘をいただいたのですが、いかがでしょうか?一応、一通りチェックしたのですが、、、。
乗鞍にはよく行くのですが
畳平まで自転車で登るというのが信じられません^^
穂高連峰の左奥には槍ヶ岳も見えていますね。
これは登った甲斐がありましたねぇ。
応援ぽち
よっちんさん、こんにちは。いつもありがとうございます!
実際に登ってみると距離も勾配もかなり手強くて、自分でも『よく登ったなぁ』と思いました^^ でも、ご指摘の通り穂高連峰に加えて槍ヶ岳までくっきり見えた瞬間は本当に感動で、苦労が一気に報われました。登った者だけが味わえるご褒美の景色ですね!
凄い! 乗鞍岳はいつかは走ってみたいと思っていたままに、もうそんな山岳コースは無理って感じになってしまいました。富士山は何度か行きましたが、景色という点ではやはり乗鞍岳のほうがいいのかな? 結構山の天気は急変して、景色に恵まれないことも多いと聞いていますが、抜群の天気でしたね、羨ましい!!
Tomyさん、おはようございます。いつもありがとうございます!
天気に恵まれて本当にラッキーでした。空気が澄んで風も心地よく、標高2700mの世界を思いきり楽しめました。富士山のスケールも素晴らしいですが、乗鞍は穂高連峰や槍ヶ岳を間近に望めるのがまた違った魅力ですね。おっしゃる通り山の天気は変わりやすいので、今回は最高の景色を見られて幸運でした。